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消費税を払うのは誰?

2019年09月30日 09:12

明日10月1日から、消費税が8%から
10%に上がりますね。

同時に飲食料品等は8%の軽減税率が
適用されます。


総理側近の某政治家の不必要な発言で…

「今回も先延ばしでは?」

間際まで、国民を混乱させて、準備を
遅らせてしまった罪は重いですね。


自分たちは“高い所”に居るつもりかも
しれませんが、皆さんも国民です。

選挙に落ちればただの人です。浮世離れ
した言動は慎しんでください。

大臣になって、余計目立つ立場になり
ましたから、尚更ですよ。



世間は、駆け込み需要も含めて
何かバタバタ感がありますね。


私も顧問先の代わりに、国税庁の
「軽減コールセンター」に、特殊な
事例を相談してみたんですが…

「所轄の税務署に相談してください」
逃げられてしまいました。

さてはあなた方もバタバタしてますね?
(苦笑)


最近になって、メディアも連日、
嫌と言うほど「軽減税率特集」を
やってますよね。

レアなケースはさておき、少しずつ
理解されてきたのかもしれませんが…


ここで、事業者さん向けに、消費税の
基本的な仕組みを整理してみましょう。



ごく普通のお弁当屋さん(消費税の納税
義務者)で、考えてみます。

お客さん(消費者)は、増税前、500円の
お弁当は540円(内税40円)で買えました
よね。

増税後は、外食なら10%なんですが、
テイクアウトでしょうから、そのまま
540円で買えます。8%のままですね。


一方、お店(事業者)の商いの方は
どうでしょう。

お弁当自体は、飲食料品ですから
中身の仕入は、これまで同様8%です。

何も考える必要はありません。8%で
仕入れて、8%で売る訳ですね。

ここまでは、従来通りです。


では、お弁当の容器(箱)の仕入は
どうなるんでしょうか?

飲食料品ではありませんから、お店は
仕入で10%の消費税を業者さんに払う
ことになりますよね。


「箱は10%で仕入れて、弁当は8%で
売らなアカンから、損するやん!」

そんな気がしないでもないですが、
果たしてそうでしょうか?



消費税を負担する人は消費者です。

消費者(お客さん)に物やサービスを
売って、預かった消費税を国に納める
のが事業者(お店)です。


今回のケースで、増税前、増税後の
事業者(お店)の消費税(お金)の
動きを見てみましょう。

仕入れる容器を分かりやすく100円と
します(中身は前後で変わりません。
“煩雑”にならないよう、他の費用と
共に便宜上省略します)


①増税前
弁当売上540円(内税40円)
容器仕入108円(内税 8円)

②増税後
弁当売上540円(内税40円)
容器仕入110円(内税10円)


事業者(お店)が納める消費税の
計算は…

①増税前
消費税納税32円(40円-8円)

売上でお客さんから預かった40円を
国に納める訳ですが、仕入で業者さんに
払った8円を控除することができます。


②増税後
消費税納税30円(40円-10円)

売上でお客さんから預かった40円を
国に納める訳ですが、仕入で業者さんに
払った10円を控除することができます。


<結論>
損得無しです。

仕入で払う消費税は、増税後には2円
増えましたが、納税する消費税は2円
減っています。


お店の会計上の利益は、どちらも
400円(500円-100円)ですね。


ちなみに、容器の仕入先の業者さんの
消費税の納税は…

①´増税前
消費税納税 8円

②´増税後
消費税納税10円

お弁当屋さんと併せると…
①+①´=40円
②+②´=40円

いずれも、消費者(お客さん)が
負担した金額と一致しています。


時間軸は「仕入⇒売上⇒納税」ですから
お弁当屋さんが、先に仕入代金を払う
資金繰りの問題は確かにあるんですが、
トータルでは損をしないという事です。
(ブログ「涙の消費税」)


何が言いたいかというと…

「エライこっちゃ、値上げせなアカン!」

安易に値上げをして、お客さんを減らさ
ないようにしましょう。

お弁当はテイクアウトなんで、増税後も
値段は変わらないはず…と、消費者は皆
思っています。


軽減税率の導入は、国民生活を混乱させる
“煩雑さ”の根源になるんでしょう。

9ヶ月間限定のキャッシュレス・ポイント
還元制度と違って、軽減税率は期限が
決まっていません。

事業者の方は消費税の基本的な仕組みを
忘れず、冷静に対処してくださいね。


(上記記事は、2019年9月30日現在の
法令等によっています)


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