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美術鑑賞と顧客満足

2016年09月18日 19:44

「○○の秋」ですが…

先日、気分転換で京都市美術館の「ダリ展」
(サルバドール・ダリ回顧展)に思い切って
行ってきました。

ダリ展(京都市美術館)1

ダリ展(京都市美術館)2

絵画的なものにハマったりはしませんが、
ダリの描く唯一無二の世界観には
知的好奇心をくすぐられますね。

超現実的な風景が深層心理に働きかけて
くるような感じです。

個人的には、筒井康隆さんの小説に通じる
ものがある気がします。



時系列の展示でしたので、作風の過程が
分かりやすくて良かったです。

その芸術性の高さ以前に、絵の上手さという
圧倒的な技術性にもビックリしました。両輪
共に傑出しています。


素人感想ですが、この人の絵は背景として
描かれる「空」が利いていると思いました。

色使いが独特で「青くない青空」と表現
したくなるような深く果てしない空です。

鑑賞者に不思議な“空間”を感じさせる空
ですね。前景を際立たせる効果が絶妙です。



こういった美術作品に対峙した時、作者の
作意に思いをはせて「あーでもない、こー
でもない」と想像してみるのも鑑賞方法の
1つなんでしょう。

ただ残念ながら、自他共に“天才”と認める
芸術家の心にアクセスしてそのメッセージに
同調できる才能は持ち合わせていません。

理解しようにもできませんし、そうするもの
でもないんでしょう。


「美術をたしなんでます」的な来場者の
人たちがたくさんいらっしゃいましたが、
私のようなド素人でもその“空間”は十分
楽しめました。



趣味的な活動は別でしょうが、創作欲求
の衝動に駆られて絵を描くという画家の
自己満足が、鑑賞者の顧客満足に繋がる
ことで、生業として成立する訳ですよね。


芸術とは、一般的なビジネスのように創業者
(創作者)の“想い”を伝えるというより、
顧客である鑑賞者の“感性”に委ねることで
価値を生み出すものなのかもしれませんね。


人の感性は多様で多彩です。それぞれ人が
心惹かれるモノこそが、その人にとっての
“芸術”なんでしょう。


名前からして、芸術の中でも“美しく”
感じるものが美術なんでしょうか?

美しくない芸術もあるんでしょうか?


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