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アイデンティティとオリジナリティ

2016年07月29日 18:18

オフィスで“だらだら”仕事するときは、
BGMに「ロバート・ジョンソン」なんかを
流しています。まさに、ブログを書いている
“今”がそうですね。

余計だらだらしてきました…


ギター1本での弾き語りのデルタブルース
(ミシシッピデルタ地方発祥のブルース)
の人です。


オリジナル曲は色んなミュージシャンの人が
カバーしています。ただ、オリジナルと
いっても、彼自身、色んなスタンダードの
曲や他のブルースマンの演奏を参考にして
いたようです。

「ブルー(憂鬱)」な気持ちの自己表現
ですね。


ブルースは3つのコード(和音)のコール
レスポンスの歌で、12小節を1コーラスと
するのが定番というか王道スタイルです。

このシンプルな「テンプレート」で曲が
作れる訳ですから、歌詞をのせれば、
理論上ほぼ無限に自称“オリジナル”の
モノが作れます。



彼の曲の一つ「Traveling Riverside Blues」は
英国ロックバンド「レッドツェッペリン」が
カバーしています。

彼らのCDクレジット(原作者等の名前)には
「Jimmy Page(G)&Robert Plant(Vo)
/Robert Johnson」と書いてありました。

「カバー」ということになっていますが、
全く「別モノ」と言っていい仕上がりです。
素人がエラそうに書きますが、良い
トリビュート作品だと思いますね。


詞も曲も大きくアレンジしてるんですが、
オリジナルではなく、カバー曲として発表
しています。言われなければ誰も気付かない
レベルなのに…です。

大人の事情もあったんでしょうが、ロバート
・ジョンソンに対するリスペクトを感じ
ます。彼の他の曲の歌詞をこのカバー曲の
歌詞に取り入れたり、この原曲の歌詞から
別のオリジナル曲を作ったりしていますね。



一方このレッドツェッペリンさんは、これは
さすがにパクリやろ!と思えるような自曲に
関してスッとぼけるという荒業も軽々と
やってのけます。

原曲の著作者さん等からクレームが入って
クレジットに追加したことが多々あります。


ただ彼らのアレンジが素晴らしいんで
完成度が高いのも事実ですね。

4つのパターンに分かれるんだと思います。
①原曲もカバーも素晴らしい
②原曲を超えるカバーは存在しない
③カバーがあまりにも素晴らし過ぎて
 原曲がかすむ
④原曲自体大したことない

ツェッペリンの場合は①でしょうね。


先日、彼らがまた著作権侵害で訴えられた
米国地裁での陪審評決がありました。

名曲「天国への階段」のイントロのギターが
盗用だと訴えられましたが、盗作ではない
(著作権侵害にはあたらない)との判断が
下されました。

昔はギターを始めたロック少年が必ずと
言っていいほどコピーした出だしの所
ですね。


素人がまた適当に書きますが、ベースライン
を半音ずつ下げていく奏法で、いつかどこか
で聞いたことがあるようなコード展開です。

つまり、このギターのアルペジオフレーズは
原告側のオリジナルというものではなく、
「常套句」だということでしょう。


双方に類似性はあったとしても、該当箇所に
関しては著作物性が低いということなんだと
思います。

聞き比べると、確かにその部分は似ています
が、曲全体の類似性は低く、完成度も全然
違いますね。

詳細は分かりませんが、妥当な判決でしょう
ね。ただ原告側は上訴するようです。


ツェッペリンは原告側のバンドとその当時、
接点があったそうですから、どうせ“参考”
にしたんだろう(苦笑)…邪推してしまい
ます。

ただ仮に原告側が依拠性を争ったとしても
立証不可能な上、論点にならないでしょう。



ブルースの「3コード・12小節」も同様
ですね。

“詠み人知らず”的なものは言い出せば
キリがない話になります。


もしソコに著作権が存在したなら、ロバート
・ジョンソンを始め、多くの黒人ブルース
マンは世に出て来れなかったハズです。

そうなればロックすら生まれなかったかも
しれませんね。


現代社会で完全にオリジナルな創造物を
生み出すケースは稀でしょう。


…かと言ってどこかの誰かさんのように
創意工夫無しに盗用するのは論外です。

その人自体が「偽物野郎」ということに
なります。


独自のアレンジでアイデンティティを
際立たせて、自身のオリジナリティを
確立させる。

そうすると“大きな顔”ができる(苦笑)
という話です。


私たちもビジネスで、美しく
「やったもん勝ち」になりたいですね!


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