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家具屋さんの透明性とセンス

2015年03月30日 22:01

経済ニュースの枠を超えて注目されていた
大塚家具の経営対立問題は、一段落した
ようですね。

全く関係の無い私も仕事柄、気になって
いました。

会社HPには、定時株主総会決議通知が
今日開示されていましたね。

桜の開花時期の株主総会ですか…
12月決算だったんですね。



「大塚家具」と言えば、私のイメージでは
「会員制、揃え買い、ショールーム接客」が
頭に浮かぶ高級家具屋さんです。

今回の騒動はメディアから、父・会長(現在
前会長)と長女・社長との間の経営を巡る
「親子げんか」とか「骨肉の争い」とか経済
ドラマ風に報道されていましたね。

結果は一般的な予想通り(?)、新しい風
である社長側が支持された格好です。


この争いは、外野から無責任に見ていると
創業会長の「オーナー経営、高級路線」VS
承継社長の「脱オーナー経営、脱高級路線」
の分かりやすい構図でしたね。


株式公開して、上場企業になったのなら
「企業統治(コーポレートガバナンス)」の
観点から、脱同族経営は既定路線では
ないでしょうか。


また、昨今の消費者マインドから考えて、
会員制の高級家具路線のビジネスモデル
では苦戦を強いられるのは必然でしょう。

以前ブログ(いくつになってもメガネ男子
で書いた眼鏡のケースと同様、家具に
ついても価格の透明性が求められています。


眼鏡や家具が庶民にとって高級品であった
大昔とは時代が違いますよ。

過剰な接客に伴う人件費を、家具の値段に
たくさん上乗せせざるを得ない価格設定の
スタイルに大塚家具の株主はNOを突きつけ
ました。


中期経営計画をザッと見ると、今後、会社は
ミドルクラス、カジュアル路線に力を入れて
行くんでしょうか…

そうであれば、これもブログ(スリム化 )で
書きましたが、「IKEA」等のローコスト戦略
との差別化が試されますね。

せっかくのブランド力が無駄にならない
ように、自社の“強み”を前面に出して
がんばってください。

ミドルクラスの商品は何かと中途半端に
なりやすかったりしますからね。

経営陣のセンスが見ものです。



今回の騒動で「企業価値が地に落ちた」とか
マイナス効果が叫ばれているようですが、
私は必ずしもそうは思いませんけどね。


ガバナンスを考えると、はからずも大企業の
経営の内部事情問題が一般株主や消費者に
広く伝わってしまいました。

普通なら情報開示されないようなお家事情が
公開された訳ですね。


つまり隠し事がなくなってオープンになった
と考えることができますよね。

経営の透明性を“逆”にアピールして
プラスにしていきましょう。

「ピンチはチャンス」です。

社員さんたちもいろいろと大変でしょうが、
実はスッキリしている人も多いのでは?
と勝手に想像しています。


これまでは全く興味が無かった私のような者
でも一度ショールームに足を運んでみようか
と思ったりしています。

結果として宣伝効果になっています。


そもそもこういった事業承継に絡んだ問題は
中小企業ではよくある話です。

大塚家具の場合、その経営方針が対照的、
正反対の当事者2名でしたが、2人に共通
している点もあります。


それは2人共ヤル気満々だということです。
この点は本当に素晴らしいですね。

事業を承継してくれる優秀な「人財」がいる
ということだけでも十分恵まれています。


仕事で中小企業の経営を間近で見ています。

会社にとって困るのはポストや報酬は欲しい
けど、それに見合ったヤル気が感じられない
残念な人です。「人罪」です(苦笑)

能力以前の話ですね。



大塚家具の前会長はおそらく、自分にNOを
言う長女ではなく、YESと言ってくれる長男
を後継者にしたかったんでしょう。

今後も大口株主としての地位をキープして
いかれるんでしょうか。

ただ今回、一世一代の勝負に負けました。

潔く身を引くのも男らしさです。
職人魂です。


子育てに失敗したんではありません。
立派に成功させていると思います。

子離れに失敗しているだけです。
(エラそうにゴメンナサイ…)


前会長は、社長に対して感情的になって
「テロ」とか「クーデター」とかという
言葉を軽々しく口に出していました。

本当のテロの被害に遭っている方たちが
世の中にいます…

センスの無い発言は控えましょう。


インテリアはセンスが命です!


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