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いくつになってもメガネ男子

2014年02月09日 18:37

昨年末の記事(「それぞれの再生」)からの
流れなんですが…

民事再生手続きを開始したビジョンメガネ
について、私なりに思うところがあります。

メガネ好きな男の戯れ言ですから
関係者の皆さんはお気になさらずに…


外部の者には経営不振の本当の原因は
分かりません

ただ、元顧客の視点で2つ挙げられます。


1つは、ロープライス系勢力の攻勢

もう1つは、ホスピタリティにおける顧客
ニーズとのミスマッチ(あるいはオーバー
スペック)



以前、職場近くに店があったんで
ビジョンメガネを利用していました。


アフターケアでメガネクリーニングも
気軽にしてくれます(厚かましいので
何度も行けるもんではないですが…)

皆さんとても親切でしたし、特に不満は
ありませんでした。


ただ、メガネは原価率が低い割に、価格が
高いということに対して、快い感情は持って
いません。

例えば「JINS」とかのロープライス系が登場
するまでは、どのメガネ屋さんでも価格は
「まあまあ」「そこそこ」しました。


JINSのやり方は「SPA方式」と呼ばれている
「企画・デザイン・設計から製造・販売」
までを自社で一括して行うスタイルですね。

ローコストを実現したメガネ業界の革命児
です。私も持っています。


小売業者が自分でモノを作って直接消費者に
売るというシンプルな流れですから、売り場
で吸い上げた顧客ニーズに一番対応できる
効果的な方法なんですよね。

「ユニクロ」ですっかりお馴染みです。

垂直統合による効率化で、サプライチェーン
内の中抜きコストを削減してロープライスを
打ち出すというトータルでの「スリム化」
ですね。


ビジョンメガネは、レンズを薄型のイイ奴に
すると、値段がどんどん上がって行く価格
設定でした(泣)

無理して3つ「大人買い」したりすると
フレームとレンズで10万円位しました。

貧乏は私にとっては、格好よく
「そんなもんちゃうん!」
とは、とても言えない金額です。

…で、さすがに行かなくなりました
(ゴメンナサイ)


最近よく利用している「眼鏡市場」は
どんなレンズを入れても3プライス制の
価格設定になっています。

こちらは、業界老舗の「メガネトップ」が
ロープライス系に追随・対抗して立ち
上げたブランドですね。

「プライスライニング方式」と呼ばれる
「松竹梅」的に整理した価格ラインが
分かりやすいですね。

何となくですが、価格の透明性は
感じます。


原価が安いのに、高い価格で販売するなら
例えば「ブランド価値」「サービス価値」を
顧客に感じてもらうのが「商い」でしょう。

マージンとしての付加価値ですよね。


「代金の内訳の結構な割合が
人件費と賃料やん」

コストを顧客に想像させるようでは
ダメでしょう(苦笑)

昔と比べて、情報の非対称性が生まれにくい
今の時代、消費者はシビアですよ。


オリジナル商品の製造・販売に重点を置いて
いない高価なメガネ屋さんは、小売業で
あっても、顧客ニーズに添ったサービス業
としての自覚が必要ですよね。

北新地のクラブでお酒を飲むのと似たような
感覚です。

顧客は必ずしもお酒を飲むこと自体を
目的にやって来るのではありません。

店の「雰囲気(ブランド)」や「おもてなし
(サービス)」対価としてお金を払っている
部分も大きい訳ですよね。



ビジョンメガネでメガネフレームを選んで
いる時のことです。

私は、好みが決まってるんで、そうでない
商品をいくら勧められても全く興味があり
ません。

時間(コスト)の無駄使いになるだけです。

お店の人にもその旨を話した上で選んで
るんですが、こちらの意向にかかわらず、
「私に仕事をさせてください」と言いながら
興味が薄いオススメの新商品の説明を
丁寧に聞かされることがありました(苦笑)


眼鏡をよく研究されていることは
分かります。

商品開発等の企業努力も
伝わってきますが…

ビジネスで自己満足は禁物ですよ。


顧客が望んでいる価値は何でしょうか?

基本に戻ってシンプルに考えてみましょう。


好みやファッション、ライフスタイル、購入
履歴を把握した上で、眉や顔立ちから
その人を一番よく魅せるメガネフレームを
一緒になってピックアップしましょう。

その人が一番快適に過ごすことができる
レンズを専門的な見地から提案しましょう。

全店のスタッフさんがそれを熟せるように
知識やスキルの標準化、情報の共有化を
してください。


他社にはマネできない自社だけが提供できる
価値を顧客ニーズと合致させることが、生き
残る手段ですよね。

マーケティング用語で言うところの
「バリュープロポジション」ですね。

プロフェッショナルスタッフがいる提案型
店舗による差別化は、ロープライス系の
お店に対抗する強みになると思いますよ。

自社のブランド戦略にもつながりますね。


低価格路線とは一線を画す戦略を取る
のなら顧客との親密な関係性をもっと
追求すべきなんでしょうね。

同じくマーケティング用語で言うと「CRM
(顧客との関係性マネジメント)」ですね。

担当者からのアフターフォローの徹底など
プラスαの顧客サービスは、信頼関係を
作って、顧客ニーズを引き出しますよね。

商品開発に活かせますね。


当たり前の論理ですが…

①ニーズに応える仕事をすることで
 顧客満足が生まれます。
        ↓
②顧客満足が生まれることでやりがい
 と達成感が大きくなります。
        ↓
③やりがいと達成感が大きくなることで
 モチベーションが上がります。
        ↓
④モチベーションが上がることで生産性が
 高まります。
        ↓
⑤生産性が高まることで組織が活性化
 します。
        ↓
⑥組織が活性化することで業績が良くなり
 ます。
        ↓
⑦業績が良くなることで給料が増えます。
        ↓
①給料が増えることで更にニーズに応える
 仕事をします…


顧客ニーズに敏感に反応する感性は
サービス業におけるホスピタリティ
(おもてなし)の根幹ですよね。

私の仕事もサービス業ですから、
もっと感性を磨かないといけません。



私が小さい頃、母方の祖父が地元で
時計屋を営んでいました。

同じ店舗内(といっても店舗兼居宅です)
で祖母がメガネを取り扱っていました。


「コンタクトレンズ」とか、耳にしなかった
時代です。

しかも当時のメガネはファッション性とは
無縁のモノでした。

デザインも銀縁か黒縁かの画一的な種類
中心だったんで、TPOに合わせてメガネを
かけ替えるために一人で何個も所有する
というものではありません。

まだまだ視力を補うための医療的な器具の
イメージですね。


二人とも職人としての技術が良かったようで
修理の依頼に来るお客さんが大半だった
ような記憶があります。

今よりもモノを大切に使う時代でしたね。


ビジネス的に商品を「売って」儲けたかった
みたいですが、腕が良すぎて、逆に損な
商いを強いられるという有り得ない展開
だったようです。

いつも「仕方ないね…」みたいなことを
言いながらも、ほのぼのとした雰囲気で
お店をやっていたイメージが思い出として
残っています。

また、お得意さんの様々な事情、心情に
ついてもよく把握しているような印象を
幼い私なりに感じていました。


つまり、当時、自分が置かれている環境の
中で精一杯、顧客ニーズに応えていた訳
ですね。

その点において素晴らしかったと思います。


「お客さんに喜んでもらってナンボ」
の世界です。商いの原点ですね!

勉強になってます。ありがとう!!


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