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悲しき先生たち

2012年04月01日 12:08

自己啓発のために研修に行ってきました。

租税法に詳しい弁護士さんの「税務訴訟」が
テーマの講演です。実例を中心とした
わかりやすい内容は大変参考になりました。


近くの席に、ロクに講演も聞かないで(?)
ずっとノートパソコンで仕事をしている
男性がいました。

皆さん集中して、静かに聞いていますから
カタカタという小さな音でも結構響きます。

税理士会の研修ですから、会場にいるのは
税理士です。見ると、30代メタボ予備軍風の
黒縁メガネ(黒縁メガネの人ゴメンナサイ)
です。

周りの人の迷惑になっているんで、注意喚起
にチラ見してあげました。微妙に目が合った
感じでしたが…

何を勘違いしたのか(苦笑)
「オレ仕事が忙しくってさぁ…」的な
プチ自慢の雰囲気を思いっきり
醸し出してきました。


世が世なら「ルパン三世」の五ェ門の
斬鉄剣(ザンテツケン)ばりに日本刀で
ノートパソコンを真っ二つに叩っ斬って
やるところですが…

平和な時代に生まれて命拾いしたな!
黒縁メガネ(黒縁メガネの人ゴメンナサイ)


先日、お客さんから電話がありました。

大阪市の「中央何たら税理士事務所」と
いう所からセールスの電話がかかって
きたそうです。

「今の顧問税理士に不満は無いですか?」

突然こんな電話をかけてくるあなたの
税理士としての品格に不満が有る!
と言ってあげたそうです。


2010年の秋に税理士事務所を開設して
から1年以上経ちました。

当たり前ですが、全くゼロからのスタート
です。何のアテもありませんでした。

自分が顧客の立場で、依頼したい
税理士事務所が何となく見当たら
なかったんで(ゴメンナサイ)

じゃあ…

自分で作るしかないよね!
という想いだけがありました。


元々、大阪は地元ではないんで
コネはありません。

北区に事務所を置いたのも、これからの
熱い戦場は「やっぱり『キタ』やろ…」
の野生の感(苦笑)でした。


お世話になった会計事務所から顧問先を
譲ってもらうという考えはありません。

客を「取った」とか「取られた」とか、耳に
入ってくるつまらないイザコザにはウンザリ
ですね。


ホームページからの集客はディスカウント
戦略以外の事務所については現実的に
不可能だと思っています。

ガールズバーみたいに客引き(営業)も
やりません。

「営業」は決して苦手ではありませんが、
思うところがあって、この業界ではやる
つもりはありません。


勤めていた銀行を退職して大阪にやって
来ました。

それから出会った税理士試験の専門学校や
会計事務所の人たち、その関係者の人たち
が今の私のお客さんになってくれています。

その後転身して、新しい世界でがんばって
いる人たちです。


新天地で、私の事を思い出して声をかけて
くれた訳です。

苦労を共にしてきた人たちから声をかけて
もらうのは、例えようがない位嬉しいもん
です。


前述の電話をくれたお客さんも私が通った
専門学校の元教師(恩師)です。

この人もその後新しい冒険に旅立った
チャレンジャーです。

これまで出会った人の中でも指折りの
優秀なビジネスパーソンだと思います。

自分自身、たくさんの税理士を育ててきた
自負があるからチャラいセールス税理士を
軽くたしなめてあげた訳ですね。


企業の顧問税理士は経営者のかけがえの
ないビジネスパートナーであるべきだと
思っています。

本来の意味での「パートナー」ですから、
プライベートで言うと「配偶者」のような
存在ですね。


片っ端から主婦層をターゲットにして、
今の旦那と別れて再婚しませんか?
というような節操の無いアピールは
どうでしょう…(苦笑)

「今のご主人に不満は無いですか?」

「ご主人はあなたの悩みを聞いてくれ
ますか?」

「いざという時ご主人は頼りになり
ますか?」…


仮に不満はあっても、余計なお世話です。
他人が口を出すようなことではありません。

少なくとも、クライアントであるお客さん
から「先生」と呼ばれる立場の人間の
立ち振る舞いとしては、残念ながら
「0点」ですね。

「先生」なのに「0点」です(苦笑)


税理士業界でも最近、いわゆる「大規模化」
や「低付加価値・低価格」戦略が一つの動き
としてあります。

ただ、そういった戦略がメイン顧客層である
中小企業の発展に貢献しているのか?


誰もその部分の説明をしていません。

単に自分たちが生き残る方法を模索している
だけな感じがします。


そもそもビジネスで生き残るための鉄則は
「オリジナリティ」にあるということを
頭に入れておかなければいけませんよ。

代替されにくい持続可能な競争優位性を
構築することこそが勝ちパターンです。

ライバルからマネされやすい安価で画一的
サービスコンテンツは、市場が成熟するに
つれて、必然的にその存在価値を希薄化
していきます。


ラーメン屋さんのネット広告で、安さが自慢
「○○円の日本一安いラーメン」のような
コピーは、まず見たことがありません。

美味しさと独自のこだわりを徹底追求した
「○○味の日本一旨いラーメン」のような
コピーが普通ですよね。

腕に自信を持った職人のプライドが
あります。

値段ではなくて、味(質)で勝負を
挑んでいます。


税理士事務所の超低価格競争や
品も見境もない営業は、一時的には
顧客拡販につながるかもしれません。

ただ、そんな「自分さえ良かったらイイ」
「今さえ良かったらイイ」というような
やり方はいずれ自分たちの首を絞める
ことになりますよ。


日本の企業の大半を占める中小企業が更に
元気になるため、様々な方法で貢献していく
のが税理士事務所の役割だと思っています。

税理士は、未来を見据えた上で自分たちの
役割や価値が低下することがないよう行動
していく必要がありますね。


苦労して「資格」を取ったんですから、
知識やスキルの研磨はもちろん、
今からでも遅くないんで、お互い
「人格」も磨いていきましょうね!


…ね!「先生」


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